1950~60年代、日本の観光需要が増加し、全国の菓子製造会社がお土産づくりに力を入れました。
1954年の「二十四の瞳」の映画作品をきっかけに小豆島にも観光ブームが訪れます。
このときに、当社の先代が日本ではじめて小豆島特産のオリーブの実のグラッセをのせた「オリーブまんじゅう」を開発しました。
以来、先代の思いを引き継いで、菊水堂は小豆島らしいお土産づくりに取り組んでいます。
お土産は観光客にとって、その地域とのファーストコンタクトになるものです。
「お土産を通して地域をアピールしたい」
その思いから誕生した菓子が「そうめんポリポリ」と「瀬戸のしまポン」です。
「そうめんポリポリ」は小豆島の特産品のそうめん「島の光」を油であげたお菓子。
ごま油を使って手延べしたそうめんをオリーブオイルで揚げることにより
小豆島のお土産らしさを表現しています。
さらに小豆島を含む瀬戸内の素材にこだわり抜いたお菓子が「瀬戸のしまポン」です。
小豆島産の米やオリーブオイル、瀬戸内の塩という厳選素材と、島々を食材でつなぐコンセプトが評価され、2020年度(令和2年)に「かがわ県産品コンクール」の菓子・スイーツ部門で入選を果たしました。
当社がお菓子づくりで大切にしていることは
「自分が食べたいもの」と「子どもたちに食べさせたいもの」を作ること。
これからも食材を探求し続け、小豆島と瀬戸内の島々をつなげるお菓子を作り続けていきます。